お金というものは、とても恐ろしい
債務整理で、すんでいる家や先祖代々受け継いできた土地を手放してしまった方を知っている。
その方というのは自分の家系の中でもすごく身近で、よく知っている人に当たる。実は自分の父親の弟に当たる人で、いわゆる自分にとっては叔父さんにあたるひとがそうだった。まだ自分が実家にいる時に、父親のところに知らせが来た。
そういう知らせというのは、何だか虫が知らせるというのか、父親にきくと、何だかそんな予感がしていたと言うことだ。実の弟のことでもあり、そんなスピリチュアルな事って起こるものかと、半信半疑であったが、とうの父親はそうだといまだにいっている。兄弟と言っても、金銭は他人と言うことがあるように、まだ自分が大学に行くか、いかないかぐらいのことだったので、兄弟と言っても、何も出来ないと言うのが現状だったようだ。
叔父さんが何度も家に来ては、父親と夜遅くまで、話し込んでいたのをよく覚えている。実際、そのことを詳しく知ったのは、大学に入ってからのことだった。
父親の真剣な表情と、悔しそうな表情が、いまでも記憶に新しく、鮮明に覚えている。それほど、父親は悩み苦しく感じていたんだと思う。自分が、大人になり、世間というものを知るにつけて、その思いは大きくなり、より現実味をまして感じられるようだ。
お金というものは、とても恐ろしく恐いと肝に銘じた体験だった。